昨今のサウナブームでサウナー人口が急増し、今では「ととのう」という言葉が大分浸透しています。
いわば「ととのう」ことはサウナの醍醐味であり、ととのうためにサウナに入っている人が大半ではないでしょうか。
しかし、その「ととのい」というのは誰も彼もが味わえるわけではありません。
いろまる
このように、や全く整わないサウナ初心者や元々ととのっていたのに最近なぜか整わなっくなった人(サウナイップス者)も少なくないでしょう。
つまり、世の中の人は「ととのう人」と「ととのわない人」の2種類に分れるということです。
それでは、ととのわない人達は諦めるしかないのでしょうか。
もちろん、そんなことはありません。
整わないからといって諦める必要はないですし、整わない原因を特定し、しっかりと対策を行えば、あなたも「ととのう」側の人間になれる(戻れる)かもしれません。
サウナで整わない8つの原因と対策ポイント
整わない原因と対策①:身体が温まっていない
1つ目の整えない原因としては体温が温まりきっていない状態。
サウナの時間が短かったり、サウナ室の温度が低すぎたりして、身体が温まりきる前に水風呂に入ってしまうと温度差が小さくなってしまいます。
「ととのう」ためには、この温度差の振れ幅が重要で、振れ幅が大きければ大きいほど整いやすくなると言われており、身体が温まっていない状態ですと整いづらくなってしまうわけです。
そこで、これが原因で整えない人は以下のポイントを意識してみましょう。
- サウナの時間を長めにする
目安:「キツい」「水風呂に入りたい」と思ったタイミング - サウナ室の上段に座ってみる
- サウナ室に入る前に湯船に浸かる
整わない原因と対策②:身体が冷えていない
先ほどお伝えした通り、温冷交換浴では温度差が重要となりますので、身体が冷えていない状態も問題です。
たとえば、サウナで十分に身体を温めていても水風呂の時間が短かったり、水風呂の温度が高いと温度差が小さくなりますので、結果的に整いづらくなります。
かといって、身体が冷えすぎるのもあまり良くありません。
冷えきった状態ですと、寒さで震えてしまって、心地良く整うことができませんからね。
- 適切な時間で水風呂に入る
(目安時間は1分前後) - 水風呂の温度が高すぎない施設へ行く
(理想の水温は16度前後)
整わない原因と対策③:お腹一杯の状態で入っている
3つ目の整わない原因は食事のタイミング。
食事で満腹になった直後にサウナに入ってしまうと、ととのうどころか、苦しくて体調を崩してしまう恐れも。
そのため、サウナ前はやや空腹の状態にする方がととのいやすくなるでしょう。
- 食事はサウナの2~3時間前に済ませておく
- サウナ前の食事は軽く済ませる
整わない原因と対策④:休憩スペースの環境が悪い
もしサウナ・水風呂に適切な時間に入って整わないだとすれば、休憩時の姿勢に問題があるかもしれません。
最近は椅子やデッキチェア(寝そべる椅子)が置いているサウナ施設も増えましたが、ただ椅子に座れば(寝転べば)いいというわけではなく、周りの環境も重要になります。
たとえば、騒音や人の声がうるさかったり、外気浴が異様に寒かったりすると、注意が散漫して瞑想状態に入りづらくなってしまいます。
そのため、整わない人は休憩スペースが以下のポイントをチェックしておくといいでしょう。
- 十分に椅子やデッキチェアが用意されている
- 黙浴を徹底している
- 外気浴の床が冷たくない(足が冷えづらい環境)
整わない原因と対策⑤:不安や心配ごとがある
どんなにベストなサウナルーティン(サウナ→水風呂→休憩)を行ったとしても、整わない時は整いません。
特に気持ちが休まっていない時は整いづらい傾向にあります。
たとえば、休憩中に仕事やプライベートの不安事が頭によぎって頭がリセットされないのはよくあること。
しかし、そんな時こそ焦らず、いつものようにサウナルーティンを繰り返しましょう。
頭をリセットしたいからといって、極端にサウナや水風呂の時間を長くするのは禁物です。
- サウナ室の時間はマインドフル瞑想を行う
- 不安事が頭によぎっても無理にかき消そうとしない
整わない原因と対策⑥:時間を意識しすぎている
一般的に「サウナ:水風呂:休憩=4:1:5」の時間配分が理想的と言われていますが、必ずしもこの時間を守る必要はありません。
サウナや水風呂の室温は施設によって異なりますし、休憩時間は外気浴の気温(季節・天候)によって変わりますし、サウナ・水風呂・休憩には絶対的な時間は存在しないです。
むしろ、時間を意識しすぎるあまり注意が時間に向いてしまって、瞑想状態に入ることができなくなることも。
ですので、あくまで時間は目安程度に考えて、どちらかというと身体の状態に目を向けましょう。
- 時間に囚われない
整わない原因と対策⑦:体調に問題がある
どんなにベテランのサウナーでも体調に悪すぎると整うことは難しいです。
ここでポイントなのが「悪すぎる」という点。
少し体調が悪い程度であれば問題ない(むしろ、整いやすい)と言われていますが、あまりに体調が悪いと整うどころではありません。
逆に体調が良すぎる時も整いづらい傾向にあり、普通のコンディションの時に行くのが好ましいです。
- 前日の睡眠時間が短すぎず、長すぎない
- 風邪や熱がない時に行く
整わない原因と対策⑧:ととのう感覚を勘違いしている
ととのうというワードは言葉では表現しがたい感覚です。
サウナーに「ととのう」の意味を聞くと十人十色の回答が返ってくるように、定義が定まっているようで定まっていません。
たとえば、サウナーの中には「クラクラする」=「ととのう」と勘違いしている人がいれば、「頭がクリアになる」=「ととのう」といっている人もいて、「ととのう」という言葉自体が曖昧な表現です。
そのせいか、整わない人の中には、ととのっているにも関わらずととのっていると自覚していない「ととのい予備軍」も少なくありません。
そのため、「ととのう」という言葉に惑わされず、自分の感覚に意識を向けて自分だけの「ととのい」を定義してみるといいでしょう。
- 自分自身でととのう感覚を定義づける
夏や冬に整わないのはなぜ?
一般的に季節ごとで整いやすさが異なり、春や秋はととのいやすい季節、夏や冬はととのいづらい季節と言われています。
その最大の理由が「ととのいスペース」の気温。
春や秋は心地良い気温で外気浴ができますが、夏や冬は気温が極端に高い(低い)ので、休憩をしていると暑苦しくなったり、凍えてしまって、整わないという人も少なくないでしょう。
特に冬場の外気浴は直ぐに身体が冷えてしまい、ととのっている所じゃないですよね。
ですので、夏場と冬場は次のような対策を行うことで、ととのいやすくなります。
- 水風呂の時間を長めにする
- 休憩前に炭酸水を飲む
- 外気浴の時はバスタオルにくるまる
- 浴室内のととのいスペースで休憩する
ととのいを求めるな、さらば与えられん
以上、サウナで整わない原因と対策をご紹介しました。
最後に、ここまでご紹介した整わない原因をまとめてみましょう。
- 身体が温まっていない
- 身体が冷えていない
- 満腹状態で入っている
- 休憩スペースの環境が悪い
- 不安や心配ごとがある
- 時間を意識しすぎている
- 体調に問題がある
- ととのう感覚を勘違いしている
いろまる